大学生だった頃、東京の出版社の方と話す機会がありました。


「高知の絵金祭りは、面白いよね」


そう言われたけんど、その時は知識がなく、ほとんど答えられませんでした。高知の外から注目されているイベント。これは知っちょかないかん!と、その時に思い、今年やっと見に行くことができました(^^)


 


絵金祭りの会場は、香南市赤岡町の本町・横町商店街。


幕末の絵師「絵金」こと、広瀬金蔵がが描いた芝居絵屏風絵が商店街の店先に並べられます。


薄暗い空間に置かれた絵金の絵が、ロウソクの灯りに照らされてボウっと浮かんでいました。


「おどろおどろしい」「妖艶な雰囲気」と言われることが多い絵金屏風。


土佐藩の御用絵師として才能を発揮していた彼は、贋作の疑惑をかけられ身分をはく奪されたそう。それから、町絵師となり、芝居絵を描くようになったと伝えられています。


極彩色の絵。怨みの表情、血しぶき。絵金の思いが絵に込められているとしたら、それは「怒り」「恨み」なんじゃないかと思ってしまいます。


ですが、滑稽な絵も残っているので、そうとも言えない。


謎が多いから、人をひきつけるのでしょうか。


 


 


  通りには露店があり、その間に絵金の絵が点在。  



23枚ある絵金の芝居絵を探しながら、会場を回るのは宝探しのようでした。


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もう一つの楽しみだったのが、土佐絵金歌舞伎


絵金の屏風絵に描かれた芝居を題材にした歌舞伎で、今回は「義経千本桜 鮓屋の段」でした。



この歌舞伎、地域住民の手づくりで行われゆうがです。本格的!!


内容もわかりやすく、悲劇の結末にちょっと涙しました。



土佐絵金歌舞伎を演じている皆さん↑


題材となった絵金の芝居絵屏風を商店街で見つけました。



芝居を見ると、描かれたシーンがどこなのかわかります。


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なんとなく現代じゃない雰囲気が漂う絵金祭り。


非日常さを強く感じられるの祭りだと思いました。


 


毎年、7月第3土・日に開催されています。


興味ある方は、来年、ぜひ行ってみてください(^^)