■高知の目利きが、四国の目利きに。選び抜かれた美味しいものが並ぶ四国の真ん中にあるお店

高知女子を表現する方言に「はちきん」という言葉があります。男勝りで、豪快で明るくて一途、というような特徴をもっている女性のことをさすのですが、私が思う筋金入りの「はちきん」の一人が眞鍋久美さんです。

ひょうきんで、面倒見がよくて、お酒をよくのみ、仲間との時間を大事にして、人をおもてなして楽しませられる素敵な先輩です。そんな眞鍋さんが、2013年、旦那さんの地元・愛媛県四国中央市に家を建て、そこに小さなお店を開きました。

高知市からだと高速で約1時間30分。トトロの傘のよう葉っぱが広がる里芋畑の先に見える平屋の家が『四国のおいしいもの屋「まなべ商店」』です。
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眞鍋さんが四国中を訪ね、そこでできたつながりや心にとまった生産者さんがつくる商品を集めたセレクトショップ。
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厳選された商品たちがレトロな家具の上に並べられていて、とってもおしゃれな空間でした。
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いつも気さくに接してくれる眞鍋さん。
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眞鍋さんと出会ったのは2011年、その頃は高知の人気ブロガーで私はそのブログ「土佐人のウキウキブギウギ高知周辺ウロウロブログ」の愛読者でした。当時、愛媛から高知にしょちゅう戻っては、高知の素敵なショップやカフェ、居酒屋、生産者の方の情報を発信したり観光案内などを勢力的にされていました。ブログに紹介されていたお店は「間違く素敵、美味しい!」という、高知の目利きでした。

四国での暮らしや生き方を考える「高知にかぁらん」というイベントを一緒にやらせてもらったのですが、そのときに広がった出会いから、眞鍋さんは四国の食や魅力を発信する「商店」をやろうと思うようになったそうです。今回初めて眞鍋さんのお店を訪ね、いろいろなことを感じさせてもらいました。

高知愛に溢れ、高知=愛媛間をすごい勢いで行き来していた眞鍋さんが、今はどっしり愛媛に腰を据えていました。
 
「ずっといたくなる家ができたから」

というその家は、旦那さんの友人の大工さんにより建てられた、木をふんだんにつかった漆喰壁の平屋。キッチンも大きくて、風通しがよくてとても居心地のいい空間でした。


■お店、イベント出店、卸業、そして次のステージへ。
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「生産者さんの商品はいわば芸術作品と同じと思うがよ。端正込めて作ったものやき、その思いや味の特徴を伝えるのが私の仕事」

というほど生産者さんと商品には真摯に向き合い、生産現場も訪ねて取材をかかせない眞鍋さん。

自然素材のものを暮らしにも多く取り入れているため、自分が食べたいと思うものとして、無農薬野菜や豆腐などを仕入れ、それも週に数回お店で販売しています。
おかざき農園のトマトケチャップや沢渡茶、いく農園のピクルス、によどマッシュルーム、うみ路の青のりなど、高知の商品の種類も豊富で、高知の魅力も相変わらずパワフルに発信されています。

また、この店舗に加え、イベントの開催や四国各地への出張出店、まなべ商店のコンセプトに共感してくれたお店への卸販売などもしているそう。これからは自社商品づくりもしていきたいそうで、少しずつ新しいことにチャレンジされています。

「このまちはおばあちゃん、おじいちゃんが多いし、お店も少なくて、文化的なものも少ない。小学生の女の子がたまにきて、ショップのフライヤーをうれしそうに持って帰るけど、それをきっかけにその子がデザイナーになるかもしれんやんか。そうゆうきっかけになる場所にしたいと思いゆう。あと、友達が近くに住みだしたらもっと楽しくなりそうだから、空き家も探したりしゆうがよ」

愛媛の暮らしを楽しみながら営む「まなべ商店」から、これからもいろいろなことが起こりそうで楽しみです。高知にも出張まなべ商店が度々来ているので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

眞鍋さんは、四国のディープ情報満載のwebマガジン「四国大陸」でライターもしているので、そちらもぜひごらんください。

◎四国のおいしいもの屋「まなべ商店」
住/愛媛県四国中央市豊岡町長田168-1
休/不定休(FBページで毎月の開店日を紹介)
問/TEL:0896-77-4422